本記事の結論
その1 優待クロス取引とは、株価変動のリスクを相殺し、株主優待をゲットする方法。 その2 証券口座は、取扱い数が多いSMBCをメイン、 サブを楽天証券とSBI証券がおすすめ。 その3 どの企業でクロス取引するかは、 本ブログの取引実績の記事を参考にカスタマイズがオススメ!
こんにちは、コツコツ父ちゃんです。
本ブログでは、以下の記事のとおり、
クロス取引でゲットした株主優待をフル活用し、
年50万円以上お得に生活する倹約方法について紹介しています。
貯金・資産形成に興味がある方は、是非ご覧ください!
クロス取引って何?
と思った方は、以下の記事を参照してみてください。
また、年間の取引実績については、
以下の記事にまとめてます。
併せて是非、チェックしてみてください!
株主優待とは
企業が株主に対し、お礼として
自社製品や割引券をプレゼントする慣習が、日本にはあります。
このプレゼントは、「株主優待」と呼ばれています。
また、株主優待には、例えばこんなものがあります。
すかいらーくグループ
マクドナルド
正栄食品
実際にもらってみると、すごくうれしいです。
株主優待はどうやってもらえるの?
株式を保有し、企業の株主名簿に記載された人を対象に
「株主優待」がプレゼントされます。
また、各企業の「権利付最終日」に
株式を保有していた人が、株主名簿に記入されます。
株式のリスク
株式を購入し、名前が株主名簿に記載されれば、
株主優待がもらえる。
確かにそうなんですが、株式にはリスクがあります。
それは、当然なのですが、
「株価は、日々変動している」ということです。
ここでは、以下を登場人物とし、
図で説明します!
例えば、10万円で購入した株が、
1週間後に11万になれば、1万円の利益が出ます。
逆に、10万円で購入した株が、
1週間後に9万になれば、1万円の損失になります。
そのため、せっかく株主優待をゲットできても、
それ以上に株価の損失が出てしまうと
全体としては損となり、「本末転倒」という訳です。
この株価のリスクを消すのが、クロス取引!
クロス取引を理解するための準備として、
「現物取引」と「信用取引」について説明します。
先程の図で説明したものは、
株式を購入し、それを売却する「現物取引」になります。
これは、イメージが付きやすいと思います。
一方の「信用取引」とは、ざっくりですが
「証券会社から借りた株式をまず売却し、
後から買って証券会社に返す」という方法です。
もう少し丁寧に言うと、
今は株式を持っていないけど、
証券会社から借りて先に売ってしまい、
後から手に入れて(買って)証券会社に返す。ということです。
分かりづらいため、図で説明してみます。
例えば、株価が10万円の株式を
証券会社から借りて、それを先に売ってしまいます。
この時点で、まず10万円の利益が確定します。
しかし、借りたものは、返さなければなりません。
下の例では、一週間後に株価が下がり9万円で購入できたため、
結果として1万円の利益が出ました。
つまり、
この先、「株価が上がるな」と思えば「現物買い」
「株価が下がるな」と思えば「信用売り」をすれば、
利益が出るのです。
(証券会社って、すごいこと考えますよね。)
さて、ここからが本題。
「クロス取引」は、この”現物買い”と”信用売り”を「同時」に行い、
「権利付最終日」を迎え、翌日の「権利落ち日」以降に
現渡しする方法です。
詳しく説明します。
まず、株主優待をもらうため、
“現物買い”で株式を「権利付最終日」までに保有します。
それと同時に、同じ株数で、”信用売り”を行います。
すると、例えば、
株価が「権利付最終日」の後に10万円から9万円に下がってしまい、
本来であれば、”現物買い”の株式は、1万円の損失になります。
しかし、”信用売り”の方は、
先に10万円で売却した株式を
「権利付最終日」の後に9万円で手に入れるため、1万円の利益です。
これにより、1万円の損失と利益が相殺(クロス)される。
これが、クロス取引です。
上の「現物買い」と「信用売り」を
同時(信用売りを注文した後に、続けて現物買い)にします。
“株式を買っている”にも関わらず、
同時に”借りて売っている”という状況が
分かりづらいですよね。
ちなみに、桃色破線の部分については、
同時に買った”現物買い”の株式で、
“信用売り”の株式を返却していることと同じです。
(10万円で買った株を証券会社に返却している。)
これを“現渡し”と言います。
また、”信用取引”で借りた株式分については、
証券会社に賃料として手数料を支払います。
賃料は1日当たり、株価/365の1.4%と安価ですので、
株主優待の金額との差額が、利益になります。
(例えば、10万円の株式で、信用取引をした場合の1日あたりの賃料は、
100,000/365×0.014=4円(SMBC日興証券))
クロス取引手順
クロス取引の手順については、以下の記事で、
各証券会社の操作画面の画像付きで解説しています。
是非、併せてチェックしてみてください!
クロス取引は、信用売りの注文ができる
19時以降にしましょう。
また、現物買いについては、
信用売りの注文のすぐ後に、
少なくとも、証券取引所が閉まっている
(株価が変動していない)
時間帯に注文しましょう。
(株価が変動する時間では、相殺になりませんからね。)
また、2023年の「権利付最終日」と、「権利落ち日」は
以下のとおりです。
時期 | 権利付最終日 | 権利落ち日 | 現渡可能日 |
1月 | 1月27日(金) | 1月30日(月) | 1月30日(月) |
2月 | 2月24日(金) | 2月27日(月) | 2月27日(月) |
3月 | 3月29日(水) | 3月30日(木) | 3月30日(木) |
4月 | 4月26日(水) | 4月27日(木) | 4月27日(木) |
5月 | 5月29日(月) | 5月30日(火) | 5月30日(火) |
6月 | 6月28日(水) | 6月29日(木) | 6月29日(木) |
7月 | 7月27日(木) | 7月28日(金) | 7月28日(金) |
8月 | 8月29日(火) | 8月30日(水) | 8月30日(水) |
9月 | 9月27日(水) | 9月28日(木) | 9月28日(木) |
10月 | 10月27日(金) | 10月30日(月) | 10月30日(月) |
11月 | 11月28日(火) | 11月29日(水) | 11月29日(水) |
12月 | 12月27日(水) | 12月28日(木) | 12月28日(木) |
※信用売りの注文は、前営業日19時以降です。
メリット・デメリット
メリット
(1)株価変動のリスクを回避できる。
先程の繰返しになりますが、
優待クロス取引では「現物買い」と「信用売り」を同じに注文するため、
株価の変動は常に相殺されて、
結果として株価変動のリスクを回避できます。
(2)株価優待をお得にゲットできる
優待クロス取引のコストは、
「現物買い」と「信用売り」の手数料のみです。
また、手数料については、このブログの実績レポートに
整理しているとおり優待金額より安いため、
株価優待がお得にゲットできます。
デメリット
(1)優待クロス取引が出来ない・向いていない企業がある。
企業によっては、企業リストに株主として記録される条件として、
1年以上の保有や、そもそも信用売りしていない企業があります。
したがって、これら企業については、
優待クロス取引が出来ない・向いていない企業になります。
(2)不正取引として扱われる可能性がある。
各証券会社のホームページでは、
優待クロス取引について動画付きで丁寧に説明されており、
特に禁止されているものではありません。
楽天:https://www.rakuten-sec.co.jp/web/domestic/special/incentive/bridging.html
但し、クロス取引を過度に行うことは、
「相場操縦」と見なされる恐れがあり、
これは禁止事項とされています。
そのため、楽天証券とSBI証券では、
クロス取引を行う際は、
「寄付き」及び「成行」で注文するよう
証券会社ホームページに記載があります。
楽天:https://www.rakuten-sec.co.jp/web/domestic/stock/rule/cross.html
SBI: https://www.sbisec.co.jp/ETGate/?OutSide=on&_ControlID=WPLETmgR001Control&_PageID=WPLETmgR001Mdtl20&_DataStoreID=DSWPLETmgR001Control&_ActionID=DefaultAID&getFlg=on&burl=search_domestic&cat1=domestic&cat2=yutai&dir=info&file=domestic_info150522.html
(3)配当金がもらえない
株主優待とは別に、各企業から保有株数に応じて配当金がもらえます。
しかし、「信用売り」によりそれについても相殺されるため、
結果として配当金はもらえません。
(4)制度信用取引の場合は、逆日歩(ぎゃくひぶ)により赤字になる可能性がある。
各証券会社で「信用売り」の株式数は決まっているようです。
また、売切れてしまった場合は、
制度信用取引として「信用売り」することも可能です。
しかし、この場合に発生する逆日歩
(その証券会社が対象の株式を調達するためにかかったコスト)は、
株主優待金額を上回り赤字になるリスクがあります。
ちなみに、本ブログでは、このリスクを回避するため、
一般制度取引についてのみ紹介しております。
おすすめ証券口座
(1)結論
メインは「SMBC日興証券」、
サブは「SBI証券」と「楽天証券」になります。
(2)おすすめの証券口座
優待クロス取引ができる証券会社は、
「SMBC日興証券」、「auカブコム」、「楽天証券」、
「SBI証券」、「GMO証券」、「松井証券」、
「マネックス証券」等様々あります。
また、ここでは、私が実際にクロス取引で使用している
おすすめの証券会社について、
使った感想を交えて紹介します。
なお、優待クロス取引では、
以下の項目が重要ポイントですので、
メリット・デメリットに分けて整理しました。
①優待クロス取引は、優待をいかにお得にゲットするか、
つまり、いかに手数料を抑えるかが重要であり、
手数料は安い方が良い。
②優待クロス取引できる企業や、その取扱数は各証券会社で様々。
証券会社は取扱い数が多い方が良い。
①SMBC日興証券
【メリット】
・「一般信用取引」での優待クロス取引ができる企業の取扱い数が多い。
・信用取引の手数料が上限なしで0円
・管理費0円、貸株料も業界トップクラスに安い。
【デメリット】
・貸株料が若干高い。
【実体験の感想】
優待クロス取引の取扱いが多く、
また、信用取引手数料が無料なのでコスパに優れます。
また、一日あたりの貸株料は、
例えば20万円の株式を購入した場合、
SMBC日興証券は7.7円(200,000/365✕0.014=)、
一方の楽天証券は6.0円(200,000/365✕0.011)と
約2円の差なのであまり気にしていません。
②楽天証券
【メリット】
・株賃料は1.1%とSMBCより安い
【デメリット】
・管理費と信用取引の手数料(99円~)がかかる。
・信用売り(短期)でのクロス取引となる場合が多い。
また、これらは非常に人気で、夕方19:00~争奪戦となる。
【実体験の感想】
私は始め楽天証券でクロス取引をしていましたが、
毎日19:00~を気にするのは、
仕事の片手間でやるにはストレスでした。
しかも争奪戦に負けてクロス取引できなかった日もあるので、
結果として続きませんでした。
しかし、クロス取引を続けていくうちに、
このブログにも紹介しているとおり、
短期ではなく且つSMBC日興証券より取扱い株数が豊富
(権利付き最終日に近い日付でクロス取引できる)優待が
あることを見つけたため、今はサブとして使用してます。
③SBI証券
【メリット】
・信用取引の手数料が0円(但し、一日に100万円以上の場合は880円)
【デメリット】
・管理費がかかる。
・信用取引額が一日に100万円以上となる場合に手数料が高い。
【実体験の感想】
SMBC日興証券では1か月以上前に「信用売り」が売切れてしまうが、
SBI証券では権利付き最終日の月でも
在庫たっぷりの企業が複数あったので口座開口しました。
また、サブとして使用すれば、
一日に信用取引額100万円は中々超えないため
「アクティブプラン」を選択して使用してます。
まとめ
クロス取引を始めるためには、
まずは証券口座の開口が必要になります。
始めは戸惑うこともあると思いますが、
本ブログでは、取引方法について、
画像付きで詳しく説明しています。
是非、チェックしてみてください!
株主優待の上手な使い方
我が家では、クロス取引でゲットした株主優待を実際に活用し、
また、「倹約術」として紹介しています。
ジャンル毎に以下の記事でまとめていますので、
併せて是非チェックしてみてください!
取引資金の作り方
クロス取引をするためには、
ある程度の資金が必要です。
また、本ブログでは、資金を着実に作る方法として、
日頃からできる“倹約術”について紹介しています。
貯金・資産形成に興味がある方は、以下の記事も是非ご覧ください!
貯めた資金の使い道
子どもへの投資
我が家は普段から、本を買うようにしています。
例えば図鑑を買って、家族で読むと、
私も妻も知らないことだらけ。
子ども達と一緒に楽しんでます!
また最近は、クロス取引で作ったお金で、
未就学児の勉強テキスト「七田式ドリルA~D」一式を買いました!
小学校入学までに「家庭学習の習慣」を
身に付けることが目的です!
こちらについては、
以下の要点を踏まえ紹介しています。
・テキストを使った感想(気に入った点、改善してほしい点) ・勉強の様子の変化 ・息子たちの答案から感じた成長 など
こちらも是非、見てみてください!
資産形成
イデコ、積立NISA、NISAで米国高配当株をコツコツ積立てています。
また、資産状況については、今後このブログで紹介する予定です。